「PROLENE」(プローリン)を使用する際、両端針のまま使用するのであれば、糸の丸マリを伸ばして渡せば問題ありません。
しかし、たまに「プローリン半分に切ってちょうだい」なんてこと言われますよね。
そんな時、プローリンのケースから糸を出して半分に切ったりしていると、
「遅い、早くちょうだい」
なんて、焦らされたりしてうまく半分に切れなかったりすることなんてありせんませんか?
でも、もう安心。明日から、3秒で半分に切ることができます。
3秒で切る裏技
プローリンを半分に切る際、どのように切っていますか?
この写真ように、ケースから出して切ると時間がかかったり、上手く半分に切れなかったりしませんか。
以前、プローリンの販売元エチコンさんに「半分にうまく切る方法はないですか」と尋ねたら、「半分に切ることを想定していませんのでそんな方法はありません」と言われてしまいました。
で、困った私は、プローリンのケースを分解して、どのように糸が収納されているのか見てみました。
すると、下記写真のように1カ所ループを形成していることに気づき、そのループしているところを切れば半分に切れる事に気づきました。
じゃあ、上記赤丸の部分を切れば「簡単じゃん」と思ったのですが、そうはいきませんでした。
なぜかと言うと、プローリンの糸の全長は90㎝や75㎝と規格によって異なります。ですので、一概に赤丸の部分を切ればいいと言うわけにはいかないのです。
「じゃあ、どうすればいいの?」
と言う事で、当院で採用しているプローリンのループ部分がどこにあるのか見てみました。
すると、針の大きさや糸の太さに関係なく、糸の長さによってループの位置が決まっていることが判明しました。
その結果、「90㎝は左下」、「75㎝は右上」に糸の太さ・針の大きさに関係なくループがありました。
と言うことは、外回り看護師からプローリンをもらって上記写真の位置でカバーをめくれば、ループが現れ、そしてそこを切ればプローリンを半分に切れるんです。
これさえ覚えておけば、どんなプローリンをだって
「3秒で半分に切ることができるんです」
今回、私がこのサイトを立ち上げたのは、このような基本的なことが現場教育で行われず、日々困っている若手手術室看護師を少しでも救いたいと思ったからです。
当たり前のことを当たり前のように先輩が教育すれば、若手手術室看護師はスクスクと成長していくんです。今回はプローリンの裏技をアップしましたが、時間が許す限り若手手術室看護師にとって有益な情報を提供していきたいと思いますので今後も当サイトを覗いて頂ければ幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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